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日本のアカデミアにおける研究推進・活用人材 -競合から協働へ向かう産学官連携コーディネータとURA-
https://doi.org/10.24545/00001639
https://doi.org/10.24545/00001639d9095025-3d52-421d-b9b6-3da6a7da3205
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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DP18-11.pdf (2.7 MB)
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Item type | ディスカッションペーパー / Discussion Paper(1) | |||||
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公開日 | 2018-10-09 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 日本のアカデミアにおける研究推進・活用人材 -競合から協働へ向かう産学官連携コーディネータとURA- | |||||
言語 | ja | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_18gh | |||||
資源タイプ | technical report | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.24545/00001639 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
その他(別言語等)のタイトル | ||||||
その他のタイトル | Human Resources for Research Promotion and Application in Japanese Academia -From Competition to Cooperation of University-Industry Cooperation Coordinators and University Research Administrators- | |||||
言語 | en | |||||
著者 |
高橋, 真木子
× 高橋, 真木子× 古澤, 陽子× 枝村, 一磨× 隅藏, 康一 |
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著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 8736 | |||||
姓名 | TAKAHASHI, Makiko | |||||
言語 | en | |||||
著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 8737 | |||||
姓名 | FURUSAWA, Yoko | |||||
言語 | en | |||||
著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 8738 | |||||
姓名 | EDAMURA, Kazuma | |||||
言語 | en | |||||
著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 8739 | |||||
姓名 | SUMIKURA, Koichi | |||||
言語 | en | |||||
著者所属 | ||||||
値 | 金沢工業大学イノベーションマネジメント研究科 / Graduate school of Innovation management, Kanazawa Institute of Technology | |||||
著者所属 | ||||||
値 | 東京大学先端科学技術研究センター / Research Center for Advanced Science and Technology (RCAST), University of Tokyo | |||||
著者所属 | ||||||
値 | 日本生産性本部 / Japan Productivity Center | |||||
著者所属 | ||||||
値 | 政策研究大学院大学 / National Graduate Institute for Policy Studies | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 本研究は,産学連携に関わる産学官連携コーディネーター,研究力強化に携わるリサーチ・アドミニストレーターとうい2つの専門職種を対象とし,その全体像と現状把握を行うことを目的とする。特に,各大学の現場でこの2職種の協働に日々尽力する関係者にとって,俯瞰的な把握と個別具体の対応策検討の一助となることを期待し,これまでこの職種の普及・定着の大きな課題と認識されていた雇用状況について明らかにすることを目的としている。 まず第1章では,背景となる問題意識を整理した。これらの2職種は,総論としてはその必要性と意義が明らかに認識されているものの,個別具体の組織における定着が進展しているかについては種々の意見があることを示す。 この見解がどこから生まれてくるかを理解するために,第2章ではこの2つの職種をとりまく外部環境について,特に日本において直接的・間接的に大きな影響を及ぼしている科学技術政策の変遷をふまえて外観した。第3章で示す産業界からの期待増加と併せて理解することで,大学の多種多様な知見がイノベーティブな活動に展開するために,最も直接的なパスである特許を中心とした技術移転活動から,徐々にその周辺領域や基盤となる広範な科学研究活動を対象とした研究推進・活用に対象が広がっていく流れが理解できる。 この背景理解に基づき,第4章では改めて,大学に所属し外部との連携促進に従事する専門人材として,産学官連携コーディネーター(以下,事業名などの表記など特段の問題がない場合はコーディネーターあるいはCと略す)とリサーチ・アドミニストレーター(以下,事業名などの表記など特段の問題がない場合はURAと略す)を対象に,これらの人材が必要となる背景,国,大学執行部,研究者,大学教職員というステークホルダーに区分した必要性の整理を行った。併せてこれらの職種の定着に大きな影響を及ぼした雇用財源に関連する政策・事業を時系列で整理した。これにより,この2つの職種が,本来的には大学の知の活用・活性化という文脈で共通の期待の上に生まれ,相互補完的な協働関係となりうることが理解できた。一方,多くの実務者の雇用財源が関連施策にもとづく時限的な外部資金に依ることから,限られた雇用枠の確保という観点で競合となりうることも明らかになり,現在この2つの職種が,協働と競合の相反する2面性を有している実態が理解できた。 以上をふまえ,第5章では,2011年から2015年の5カ年のデータを用いて,配置状況,雇用財源とテニュア比率,前職キャリア,担当業務について分析した。本論の中心であるこの調査結果は,現在の研究推進・活用専門職の中心的なアクターであるこの2つの職種について,同一データに基づき,比較可能な形態で分析した初めての結果である。 これにより明らかになった結果は,例えば以下の通りである。 1)一組織の配属人数中央値は,コーディネーターとURAは国立大学で5名,公立大学で2名,私立大学で2名,3名であり,職種の差よりもむしろ,国公私立の類型の差の方が大きい。 2)安定的な雇用の指標として「機関の運営経費」で雇用される割合はコーディネーターで8割に上り,本調査期間5年間で増加していた。URLは急激な人口増加があったものの「機関の運営経費」での雇用が6割を占めた。一方,もう一つの指標であるテニュア比率で見ると,いずれの職種も,コーディネーターで2〜3割,URLでは国公立で1割強,私立大学で4割にとどまる。 3)前職キャリアは,事務系のバックグランドを持つ者が4分の1居る点は共通であるが,コーディネーターでは技術系,知財法務の経験者が多いのに比し,URLでは研究職が4分の1を占めている。代表的な属性から得られる人物像は,コーディネーターは民間企業出身の60歳台,URAは50歳未満の大学出身者となり,これらを踏まえた適切な雇用条件の検討が今後必要になることが示唆された。 また,大学財務環境の厳しさが増すにつれ,よりクリティカルに,「コーディネーターの雇用が,外部資金獲得に直接機能するURAに置き換わっているのではないか」という疑問に対し,各組織の回答個票に遡った詳細分析を行った。結果,国公私立のいずれにおいても,コーディネーターとURAの「両方を配置している」大学はこの5年で増加をする一方,「どちらも配置していない」大学は減少していることが明らかになった。少なくとも組織単位の状況把握では,雇用の競合というよりもむしろ,総人数が増加し当該専門人材の重要性が認識された結果,総数が増加した共進化と見ることができると考えられる。最後に,アカデミアの研究資源獲得のダイナミクスのモデルにおける,この2職種の提供する機能をあてはめた。現在の2職種の属性などをふまえると,研究資源獲得に相互補完的に機能しうる協働の可能性が示唆された。 The Purpose of the research is to grasp the overall picture and the current situation of two professionals, the industry / academic cooperation coordinator (abbreviate C) and research administrator (University research administrator; abbreviate URA) who is engaged in strengthening research capabilities in university. Today, the importance of C and URA is clearly recognized internationally as professionals that contribute to strengthening the competitiveness of universities. However, to establish these positions in university, it is necessary to consider to secure appropriate human resources, employment budget and treatment etc. And also, the relationship between university and industry has to be cosistent with science and technology policy in each country. In this article, firstly, we summarize the backgrounds of the importance of these two professionals in Japanese context. Based on this comprehensive recognition, then we compare and contrast the two professionals’ differences in the aspects of placement situation, employment resources, tenure ratio, former career and responsible work, by analyzing Japanese universities dataset from 2011 to 2015. This comparable dataset clarifies an interesting situation of two professionals, such as, 1) the median number of employee (both C and URA) per one organization is 2 to 5. Here the difference among the university type (national, public, and private) is larger than the difference between C and URA. 2) One forth of both professionals has administrative background as a prior job carrier. On the contrary, compared with C, majority of which has background as experienced technicians and intellectual property legal staffs, many URL have job experience as researcher. Moreover, representative characteristics of these two professionals are as follows; C could be a person in 60s with private industry experience. On the contrary, URA could be under 50 years old and has experience of research at university. And we also find an interesting facts as follows. Based on the current situation that the university budget condition has become more severe, there was a doubt that "the employment of the C is being replaced by the URA that directly functions to acquire external funds." However, from the results of our analysis, in any of national, public and private universities, the percentage of the universities that "employ both C and URA" increased in the past 5 years, while that of the universities that "neither arranged" decreased. With the result that the total number of employment of both C and URA is increasing in organizational level, it is considered that the two professionals are recognized as one of the important factors that make university more active in open innovation era. |
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内容記述 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 本稿執筆の対象となった研究の一部は、科学研究費/基盤(B)JP18H01029,科学研究費/基盤(C)JP16K0390700,科学研究費補助金/基盤(C)JP16K03692,ならびに,政策研究大学院大学・政策研究センターの助成を受けたものです。 | |||||
発行年 | ||||||
値 | 2018-10 | |||||
書誌情報 |
en : GRIPS Discussion Papers 巻 DP18-11, 発行日 2018-10-09 |
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出版者 | ||||||
出版者 | GRIPS Policy Research Center | |||||
言語 | en | |||||
著者情報 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | https://www.grips.ac.jp/list/jp/facultyinfo/sumikura_koichi/ | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | AM | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_ab4af688f83e57aa |
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Cite as
高橋, 真木子, 古澤, 陽子, 枝村, 一磨, 隅藏, 康一, 2018, 日本のアカデミアにおける研究推進・活用人材 -競合から協働へ向かう産学官連携コーディネータとURA-: GRIPS Policy Research Center .
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